グループワークを伴う大規模授業をZoomで可能にするために(3)

4月からの授業が大学の一番の関心事である、ということは前回述べました。開講時期が迫ってくる中で、多くの大学がようやく4月の授業について教員や学生に連絡をはじめています。

そこでの苦悩は、「濃厚接触、閉鎖的な教室、密集する場所を避けないといけない」とすれば、どんな授業をすればいいのかです。端的にいうと、これらの特性に依拠する通常授業は実施できません。そこで、多くの大学は、一週間や二週間開講を延期しています。延長期間の根拠はなく、ただこの程度で収まってほしいという期待感だけです。でも、それの気持はよくわかります。

いずれにしても、通常授業は当面実施できないか、しにくいです。学生や教員の安全を考慮すれば当然の判断です。

でも、どうやって、通常授業と違った「より安全な」授業を実施できるのか。通常授業はできないが、かといって、完全オンライン化も無理。だとすれば、オンライン化が一つの方向性だとすれば、「より安全な」授業に向けた努力をしていくことだと思います。

リアルの最大の特徴は身体的接触が可能なことであり、グループワークを伴う大規模授業はそれを生かした授業です。けれども、その特徴を生かすことができず、その一方で完全オンライン化ができないとすれば、身体的接触のないオンラインの特徴からリアル授業を見直していくことだと思います。

オンライン授業の最大の特徴は距離を超えられることです。これは、「より安全な」授業を可能にします。では、距離が離れていても、グループワークを伴う大規模授業が可能でしょうか。

これについては、これまで「グループワークを伴う大規模授業」を担当とされた方に否定的な意見が多いのは意外でした。「リアルのグループワークでは、口角泡を飛ばしながら学生はやっているのに、オンラインになるとそれができないので学生の意欲が低下する」とおっしゃられる方も多いです。

けれども、(リアルとオンラインの違いはありつつも、)異なる大学や異なる学年の学生がわずか一度しか出会ってないのにもかかわらず、オンライン授業に切り替えてますます意欲が向上していく例を本日体験しました。彼らが、非言語情報が限定されるオンラインの授業前に、チームで一緒にストレッチをして意欲を高めていたことは、リアルとオンラインの良さを早くも取り入れていました。

以前までのリアルの授業と、これからはじまるオンラインの授業を比べて、どちらがいいかではなく、たとえオンライン授業ができなくても、オンラインの良さを取り入れていくことで、授業のイノベーションが起こります。

「より安全な」授業なんて無理、オンライン授業なんてもっと無理と思えばできないですし、逆に、きっと「より安全な」授業はできるし、それを創っていくと思えば、きっとできます。

ピンチをチャンスに変えることがわれわれの使命だとすれば、今がその時期です。みなさんの工夫をお伝え頂けるとありがたいです。

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