「学ぶ時って、教師からでなく、教師でない人から学ぶことってありませんか? 」
「教室で学ぶよりも、外で学ぶことが多いことがありませんか?」
みなさんは、どのようにお考えですか?
30年間、大学の教師をやって来てわかったのは、学生が自発的に学び始めるのは、教師がいる教室ではなく、教室以外の場所です。そのため、教師の役目は、学生が教室以外で自力で学ぶきっかけを提供するくらいです。教室で教師の指導の下で学んでも、教室から出るとすぐに忘れてしまいます。
だとしたら、教室という枠組みを超えて、教師以外の人が教えてみると学生はどのように変わるのか?
こんなことを考えて、2013年から、私の授業を次のように変えました。
1)教えるのは教師ではなく、学外からの授業ボランティアが教えます。
2)学外から見学者を募って、学生は見学者がいる中で学んでいくこと。
今年まで10年間、この原則はまったく変えず、もしろ10年間経っても、授業ボランティアに応募する学生の方がおられますし、見学希望も絶えません。授業ボランティアは、10年間で60名以上、見学者も1000名以上が参加されました。単なる1授業に過ぎないのですが、10年間、授業ボランティアも見学者も絶えることはありません。
(今年のボランティアは、一人はアフリカ・モーリシャス、もう一人は群馬県から、最後の一人が大阪南部からです。前の二人はオンライン参加で、大阪の方は教室に来られます。)
どんな方が来られたのかと必ず聞かれますが、当初は、教育関係者が多かったですが、現在ではそれに限りません。また、2020年からは、オンライン見学者も募集しているので、海外からも参加されるようになりました。
昨年、フランスから見学に来られた日本人は、授業の受講生に自分の甥(おい)がいることを知り、互いにびっくりされていました。ある年の授業ボランティアは、大学の広告について聞いてみたいので、学長を呼びたいと提案され、運良く時間が空いていた学長が授業に参加してくれました。
このように、教室という枠組みを超えていくと、いろいろ新しいことが起こります。
と言っても、授業を公開する教師は、学生が立派な対応をするように、かなり仕込んでいきます。けれども、私の授業では、授業はボランティアが担当されますし、見学者や学外の方も関わることを楽しみにしています。
今年は、9月21日午後3時40分から、午後4時10分間です。
見学希望の方は、以下からお申し込み下さい。
https://peatix.com/event/3699298/view
peatix.com
また、見学者は21日に限らず、毎週募集しますので、いつでも見学可能です。これについては、以下のブログをご覧下さい。
大学の授業を公開することはほんとうに珍しいですが、10年間やり続けると、教師一人で授業するよりもかなり面白いことになっています。
是非お越し下さい。