大学コンソーシアム京都の「第4回高大連携教育フォーラム」で報告

 大学コンソーシアム京都では、これまで高大連携に関する研究を進めてきた。このたび、「第4回高大連携教育フォーラム」が開催され、私は第1分科会『大学教育の基礎としての文章表現と教科「国語」をどの様に接続するか』で報告します。高校の国語と大学の言語表現教育とをどのように結びつけていくのか。あるいは、結びつけられないとすれば、どこに問題があるのかについて、大学教員と高校教員が報告し、改善策をさぐる。

アカデミック・ジャパニーズの挑戦

アカデミック・ジャパニーズの挑戦

  • 作者: 門倉正美,三宅和子,筒井洋一
  • 出版社/メーカー: ひつじ書房
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本
  • クリック: 2回

第1分科会『大学教育の基礎としての文章表現と教科「国語」をどの様に接続するか』

高校の各教科と大学の学習をどの様に接続するかは、具体化するとなると微妙な食い違いが生じる。それは、高校の各教科の内容と大学で必要とする内容のズレから生じるのではないか。その事は、国語-文章表現についても同様であることが、前回までの当分科会で明らかにされた。第4回の本年はそれをふまえて、大学側が必要とする文章表現力とは何かを俯瞰し提案する。それに対して、高校の立場からはどう考えられるのか、また、その必要性が高・大で共有できるなら、高校と大学或いはそれぞれの教員が協調と分担ができる事は何なのかを討議したい。

筒井 洋一(京都精華大学人文学部教授)

木村 雅則(京都府立西宇治高等学校教諭)

コーディネーター

中村博幸(京都文教大学人間学部教授)

このテーマは、単なる入学試験だけのつながりだけでない、教育内容・方法において交流することを目的にしており、私が来年度以後取り組む研究内容と密接に関わっている。以下がフォーラムの概要である。興味のある方は来ていただくとありがたい。

学力構造の変化と高大連携の可能性-新局面を迎えた高大連携Ⅱ-

京都高大連携研究協議会は、京都府内における高大連携事業を組織的に研究・協議し、「学生のまち・京都全体が活性化して人づくりをする」ことを目的に、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都府私立中学高等学校連合会、京都商工会議所、財団法人大学コンソーシアム京都による、京都全体をあげた「産・官・学(高校・大学)」で構成され、京都の高校生と大学との接続教育の一環として、さまざまな高大連携事業を2003年5月より展開しています。

急速に変化する社会情勢下において、「国際学力調査」や「教育課程実施状況調査」、2007年4月には文部科学省による「全国的な学力調査」が実施されるなど、学力水準の動向を探る動きも活発となっています。高校・大学の接続教育である「高大連携」は、全国各地でさまざまな取り組みが進んで新局面を迎えている一方で、学校教育における児童生徒の学力が全体的に低下傾向にあるという学力構造の変化が明らかになりつつあります。昨今、大学入試も「AO入試」の導入が広がりを見せており、初等中等教育および高等教育における教育現場はさまざまな課題に直面しています。今回のフォーラムでは、初等中等教育の現状と高等教育の現状を共有するべく、学力構造の変化と今後の初等中等教育の方向性、大学AO入試の動向などを考える「基調報告」と、各教科での高大連携の可能性について考える「分科会」を中心に展開いたします。

■ 日時  2006年12月15日(金) 13:00〜17:30 *受付開始 12:00

■ 場所  キャンパスプラザ京都 (京都市下京区西洞院通塩小路下ル/京都駅西側)

■ 募集定員  基調報告/150名程度   第1〜5分科会/各30名程度

■ 参加費  1,000円(資料・レジュメ集含む) 当日受付にて徴収いたします。

■ 申込方法 下記の(PDF)をプリントアウトのうえ、裏面の申込書(チラシ)にご記入のうえ、FAXにてお願いします。

■ 申込用紙  第4回高大連携教育フォーラムチラシ[PDF:569KB]

■ 申込期限  2006年11月30日(木)

※定員になり次第、募集は締め切らせていただきます。

※第2部分科会については、申込状況によって調整をさせていただく場合がありますので、ご容赦願います。

■ 主催  京都高大連携研究協議会

■ 共催  京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都府私立中学高等学校連合会、京都商工会議所、財団法人大学コンソーシアム京都

■ プログラム

●第1部

開会挨拶 13:00〜13:10

木 内 正 廣(京都高大連携研究協議会運営委員長・京都橘高等学校 校長)

基調報告「学力構造の変化と高大連携の可能性」13:10〜15:40

「ポストAO入試の課題」

荒 井 克 弘(東北大学 教育学部 学部長)

「高大連携のゆくえ〜中教審教育課程部会での審議から〜」

荒 瀬 克 己(京都市立堀川高等学校 校長)

「京都高大連携研究協議会による高大接続教育プログラムの試行-表現技法の習得-」

中 村 博 幸(京都文教大学 人間学部教授)

木 村 雅 則(京都府立西宇治高等学校 教諭)

<コーディネーター>

椋 本   洋(立命館大学 高大連携推進室教授)

●第2部

分科会16:00〜17:30

第1分科会『大学教育の基礎としての文章表現と教科「国語」をどの様に接続するか』

高校の各教科と大学の学習をどの様に接続するかは、具体化するとなると微妙な食い違いが生じる。それは、高校の各教科の内容と大学で必要とする内容のズレから生じるのではないか。その事は、国語-文章表現についても同様であることが、前回までの当分科会で明らかにされた。第4回の本年はそれをふまえて、大学側が必要とする文章表現力とは何かを俯瞰し提案する。それに対して、高校の立場からはどう考えられるのか、また、その必要性が高・大で共有できるなら、高校と大学或いはそれぞれの教員が協調と分担ができる事は何なのかを討議したい。

筒井 洋一(京都精華大学人文学部教授)

木村 雅則(京都府立西宇治高等学校教諭)

コーディネーター

中村博幸(京都文教大学人間学部教授)

第2分科会『「論理的思考力の育成に必要な数学における国語力」とは何か』

昨年は『数学における学力充実と接続教育』をテーマに行い、「社会的な現象の数式化」「言語としての数学の必要性」について協議された。実際に、中学生は「論理的に考えることに課題があり、日常的な事柄の考察に数学を生かすことに課題がある。」という調査結果もある。高校でも、設問に関する内容を十分に理解していないにもかかわらず、解答を導き出すことができる生徒が少なくない。高校のこのような現状をふまえて高大の接続教育の充実を図る観点から、「論理的思考に必要とされる数学の国語力」についても協議していきたい。

宿久 洋(同志社大学文化情報学部助教授)

黄瀬 正敏(京都府立鳥羽高等学校教諭)

コーディネーター

酒井 寿明(京都府教育庁指導主事)

第3分科会『普通科における「英語」を接点とした高大連携の課題と可能性』

昨年「Communication能力を育てる英語教育の展望」のタイトルでSELHi指定校の取組と大学英語教育の中のコミュニケーション能力の育成についての報告を元に、今後の高大連携の方向性について考えたが、一方で全国の高校生の7割を占める「普通科」での高大連携の有効な姿や大学にとって必要な高大連携の姿をいまだ発信できずにいる。そこで、今年は、「普通科」に対する「英語」を接点とした高大連携を実施する際の課題と、大学における「英語」の学びの場で期待される、高校の果たす役割、またその可能性について協議を深めたい。

石川 保茂(京都外国語短期大学教授)

山岡 憲史(立命館大学大学教育開発支援センター教授)

熊走 香織(京都市立日吉ヶ丘高等学校教諭)

コーディネーター

河村 正(京都市教育委員会専門主事)

第4分科会『理科教育の高大連携の発展はどの方向に?-大学の関わり・学会との連携-』

昨年の理科分科会は、「草の根の連携を目指して」というタイトルで、現場から実態に即した動きをどのように築いていくかを中心に議論した。その際、2つの新しい観点からの問題提起があった。一つは大学の関わり方について:大学と協力しながら高校生の教育を充実していく点から高校教育の重要性は理解するが、大学教員にとってメリットはどこにあるのか、あるいは大学の社会的責任という点でどうかなど、もう一つは学会との連携:アメリカなどに見られるように、学会との協力や共同の取り組みが不可欠ではないかという指摘であった。今回は、この提起を受ける形で報告者に提案していただき、分科会での議論をすすめていきたい。

高杉 英一(大阪大学大学院理学研究科教授)

久保田 一暁(立命館高等学校教諭)

コーディネーター

笠 潤平 (京都女子高等学校教諭)

第5分科会『就業体験によるキャリア教育の可能性』

学校卒業3年後の離職率は高校卒で5割、大学卒で3割という現状の中、離職率の高さや増加する若年無業者の問題を学校現場としてどう捉えるかは重要な課題である。各学校では多様なキャリア教育が展開されているが、その中で正課カリキュラムに位置付けられたインターンシップに注目が集まっており、その成果が出始めているところでもある。

この分科会では、高校から、若年層を対象とした新しい職業訓練制度「日本版デュアルシステム」の実践について、大学からは現代GPに採択されている大学主導型の「コーオプ教育」の実践についての2つの報告をもとに就業体験によるキャリア教育の可能性について探っていきたい。

後藤文彦(京都産業大学経営学部教授)

易 寿也(大阪府立布施北高等学校教頭) 

コーディネーター

宮下 明大(立命館大学高大連携推進室課長)

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